がんセンター初期研修プログラム(自由選択科目)
対象
選択科目に、神奈川県立がんセンターを選択した研修医
研修期間は、緩和医療科、呼吸器科(内科・外科)、消化器外科で1ヶ月以上
研修目的
初期臨床研修を通して修得した基礎的診断能力および技術をもとに、神奈川県立がんセンターの「基本理念」に基づいたがん医療の実際を体験することにより、「がん」に対する診断から治療への一貫した診療の流れを把握し、がん診療に適切に対応できる臨床能力を身につけることを目的として、この初期臨床研修プログラムを作成する。
臨床研修の一般目標
- 一般目標
- 社会人としての常識と態度を身につける
- 礼儀正しい言葉と挨拶が交わせる
- 清潔でさっぱりした身だしなみをする
- 協調性を身につける
- 研修医として習得すべきこと
- 病院の理念と運営方針を理解する
- 他の職種を理解しチームワークを築く
- 医師として必要な知識と技術を習得する
- 医師法の理解
- 守秘義務の徹底
- 保健医療の徹底
- 診療に必要な医療面接、身体診療、診療録の記載が適切に行える
- 慢性疾患や高齢者の適切な管理が行える
- 患者や家族と良好なコミニュケイションがとれ、患者を取り巻く環境を理解し診療にのぞむ
- 対処出来ない事柄は上司、他科、他施設にコンサルテーションできる判断力を身につける
- チーム医療の実践
- 終末期医療の理解と研修
- 社会人としての常識と態度を身につける
- 行動目標
臓器別の「がん」治療に参加し(各診療科の一員となり)、診断から各種治療の実践を体験する。確実な診断に基づいた病状の説明と適切な治療方法の提示により、患者が病状を理解し、納得し、最適な治療を決定する「インフォームドコンセント」の過程を体験する。また終末期にある患者および家族と身近に接して患者の身体的な状況の把握とともに患者、家族の心理的、社会的側面への配慮を行い緩和医療を実践する。
具体的な行動目標は各科のプログラムに記載されており、それらの中で出来るだけ多くの事項を経験・習得出来する。
プログラムの特徴
- がんセンターでは「がん」に対する各種先進の診断技術と手術、化学療法、放射線療法等による総合的な医療を体験することが出来る。
- 緩和病棟では終末期医療のチームの一員として実践を積むことが出来る。
- 放射線科、検査技術科の専門性の高い技師から指導を受けられる。
労働時間
平日は8時30分~17時15分
土日祭日は原則休み(各科で異なる)
当直
初期臨床研修委員会
委員長 副院長
委 員 診療科科長
- 初期臨床研修医の研修が効率よく行われるように、各診療科を調整しプログラムの作成にあたる。
- 研修期間終了時点で研修医の実績を各科の指導医が評価する。
- 研修医の評価には看護部、コメヂィカル部門の意見を参考とする。
- 上記を元に研修委員会は研修医の最終的な評価を病院長に報告する。