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研修指導医から皆様へ

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病院の特徴 ~地域医療を支える使命

当院は、神奈川県県西医療圏に属する地域中核病院であり、病床数296床、災害拠点病院、二次救急指定病院として日々の診療を行なっております。
当院の診療圏は横浜市とほぼ同じ面積で人口は約10万人の1市5町の範囲となりますが、この中で唯一の総合病院として地域に根ざした医療を行っています。県内で高齢化が進んだ当地域において、急性期から慢性期(一部訪問診療)までを担っている当院の研修環境は、現在の日本における医療の縮図を経験することを意味します。
この国の抱える医療問題を主体的に捉え、これから世に羽ばたく先生方が「自分はどんな医師像を目指すのか」を考えるにあたり、当院研修は最適な環境であると我々は考えます。

初期研修の特徴 ~臨床医の基本はジェネラルな力

内科系診療科の研修では、総合診療科を中心に、臓器に偏ることなく総合的な診療が行える医師を育成することを目指しております。外科系診療科の研修では、消化器外科・整形外科を軸にcommon diseaseを多く経験できるよう指導を行っております。また、麻酔科・救急科では気管内挿管・周術期管理、救急一次処置を多く経験することにより、初期研修の間に身に付けておきたい必須技術が習得できるよう指導しております。救急当直は研修医1名、内科系医師1名、外科系医師1名の3名体制となっており、研修医は全症例に対して指導医と共に診療に当たります。

初期研修1年目に必修科目をほぼ修了し、2年目は沖縄県の宮古島徳洲会病院などでの地域医療研修のほか、選択科目として神奈川県立病院機構の各専門病院でより専門的な分野での研修も可能です。2020年度からは近隣の小田原市立病院が協力病院として加わり、産婦人科・小児科の研修をより充実させました。

当院には中規模病院のメリットである「敷居の低さ」があり、他科への相談がしやすく、コメディカルともコミュニケーションを取りやすいため、1人の「医療者」として幅広い視野を身につけることができます。また総合診療科を中心に研修医(+スタッフ)向けの質の高い勉強会を頻繁に開催しており、最新の知識を身につけると同時に、医師になった後の勉強の仕方を学ぶこともできます。

初期研修医の人数は各学年6名程度で、各自の机を備えた研修医室を用意しています。お互いに励まし合い、切磋琢磨しながら成長できると同時に、一人ひとりの個性を尊重しつつ、一人当たりの処置数をしっかり確保できる最適な人数であると考えております。

後期研修について

後期研修は「内科」と「総合診療科」で独自プログラムを持ちます。
内科専攻医研修では神奈川県立病院機構の他病院(がんセンター、循環器呼吸器病センター)などと連携して高度専門医療も経験できるプログラムになっています。
総合診療科専攻医研修では臨床推論、病棟管理を中心としたホスピタリスト研修と病診連携や訪問診療を中心とした家庭医研修を同時に受けることができます。
その他の科については横浜市立大学を中心としたプログラムの連携施設として幅広く後期研修医を受け入れております。
後期研修は専攻医として専門分野の研鑽を積む一方で、専門以外の分野についてもなるべく多くの経験を積み、他科の医師と良好なコミュニケーションを取りながら患者さんを総合的に診ることができる研修環境であるべきです。当院では地域医師会とも密な連携を取りながら総合力の高い医師を育成します。