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神奈川県立足柄上病院は、神奈川県立病院機構5病院の中で唯一県西地域に位置する病院であり、また唯一の総合病院です。西に富士山を仰ぎ、箱根外輪山から丹沢連峰に連なる、美しいやまなみに抱かれた温暖な地にあります。第二次救急指定病院、災害医療拠点病院、臨床研修指定病院、地域医療支援病院等の指定を受け、高度医療、救急医療、災害医療、感染症医療などを担うとともに、地域特性に対応した医療を提供しています。新型コロナ感染症のパンデミックの際には県立病院として初期より入院治療を行っていました。新たな感染症であり治療法が確立しない中、よりよい治療を求め、有効と考えられた治療法については世界に向けて発信させていただきました。
神奈川県内でも特に高齢化が進む県西地域では、併存疾患を多く抱える高齢者の患者さんの割合が年々増加しています。今後の医療はひとつの疾患を専門的に診るだけではなく、各診療科の領域をまたいだ総合的な医療も重要だと考えています。
温暖化と言われて久しいですが、寒さ暑さの差の激しさを感じる事が多くなったように思います。それに伴い体調の管理が難しくなってきているものと考えます。健康の維持に努め、調子が悪くなった時は早めの受診をお願いします。また早期受診のタイミング、日頃の健康管理に向けての情報提供の場として公開講座、広報誌などをより充実したいと考えています。公開講座は新型コロナウイルス感染症によりしばらく休止しておりましたが、昨年度末に再開しました。今年度は回数を増やし、また皆様がお聞きになりたい内容等を取り入れて開催をしていきます。
神奈川県立足柄上病院は開院75年となりました。諸先輩方が築き上げた実績は重視しなければなりません。しかし人口減少、少子高齢化、新興感染症などにより世の中は大きな変換期を迎えています。医療は最も影響を受け、変化を迫られる分野の一つです。時代にそして地域にあった医療を行う病院になれるように前進してまいります。今年度は訪問看護の運用やオンライン診療の試行に取り組む予定です。
病気にならないための予防、そして異変を感じた時の早期受診、病院での診断、治療そしてその後まで地域で包括した医療を目指して、地域との連携をより深めていきたいと考えます。
皆様から多くのご意見、ご要望をいただくとともに、ご援助、ご協力を是非ともお願い致します。
神奈川県立足柄上病院
病院長 川名 一朗