研修医

がんセンター消化器外科(胃、食道、大腸、肝胆膵)初期研修プログラム

 A.食道外科研修プログラム

対象

 卒後初期研修、ローテイト方式

 2年次の研修医1名乃至2名

 研修期間2週間

研修目標(GIO)

 外科治療を中心とした食道癌の標準治療を体験してもらい、食道癌の進行度と患者の全身状態に見合った治療体系を修得する。

行動目標(SBO)

 一線の消化器外科医として、食道癌に対する化学療法、化学放射線療法、手術について体験してもらい、食道癌の集学的治療体系を修得する。

  1. 食道癌の診断ができる
    1. 食道造影
    2. 食道内視鏡(色素内視鏡も含む)
    3. CT検査の読み
    4. 治療の効果判定法と実際
    5. 病理組織診断
  2. 化学療法を理解する
    1. 化学療法のレジメンを理解する
    2. 化学療法の有害反応(事象)の程度判定
    3. 有害反応の予防と対処を理解する
    4. 化学療法の奏効率
  3. 放射線療法を理解する
    1. 放射線治療の照射方法
    2. 放射線の有害反応(事象)
    3. 放射線治療の奏効率
    4. 化学療法との併用療法
  4. 食道癌に対する外科治療の理解
    1. 手術適応
    2. 手術術式
    3. 手術成績
    4. 手術後の機能障害
    5. 手術後の患者管理
    6. 手術の基本手技
研修方法
  1. 食道外科病棟(定床18床)において指導医のもとに全入院患者を対象として研修を行う。術前、術後の患者の管理に関しては積極的に参加する。周術期の検査、処置は指導医と共に参加する。患者および家族に対する指導医の面談に立ち会う。
  2. 臨床試験に関しても指導医とともに参加する。CRFの記入の仕方も体験する。
  3. 休日も含め1週間に最低限1回の当直を指導医のもとに行う。
  4. 食道手術に助手として参加する。開胸手技は指導医のもとに行う。食道癌根治手術の全体を助手として体験する。
  5. 切除標本の病理切り出し(毎週木曜日午後)に参加する。
  6. 食道疾患カンファレンス(毎週木曜日夕方)に参加する。

 B.消化器外科(胃)研修プログラム

対象

 卒後初期臨床研修医 1-2名 4週間程度

研修目標(GIO)

 胃癌患者を初期医療として診療する時の基本的な知識と患者対応(接遇)の方法について研修する。

行動目標(SBO)

研修課目(消化器内科、内視鏡科、消化器外科)

  1. 実地診療におけるオーダリングシステムを理解する
  2. 胃癌の診断が出来る(消化器内科、内視鏡科に依頼)
  3. 手術の適応について理解する
  4. 術前患者のリスク評価が出来る
    1. 胃癌のクリニカルパスの考え方を理解する
    2. 胃癌手術術式の理解が出来る
      1. EMR
      2. 局所切除術
      3. 部分切除術
      4. 胃全摘術
      5. sentinel node navigation surgery
      6. 廓清術
    3. 術中管理が出来る(麻酔科に依頼)
    4. 術前・術後管理が出来る
      1. IVH挿入
      2. 補液管理
      3. 抗生物質の使用方法
      4. 全身管理
    5. 以下の手術が指導医の監督下に出来る
      1. 試験開腹術
      2. 試験切除術
      3. 診断的腹腔鏡
      4. 腸閉塞解除術
      5. バイパス術(吻合術)
      6. 器械吻合術
  5. 外来の経過観察の方法を理解する
  6. 感染対策が出来る
    1. 手術患者の消毒が出来る
    2. 外来患者、入院患者の創傷の処置が出来る
  7. 胃癌の化学療法について理解が出来る
  8. 手術療法や化学療法から緩和ケアへの切り替えが出来る
  9. 終末期の患者ならびに家族との応対が出来る
研修方法
  1. 癌の入院患者および外来通院患者を対象として指導医のもとで診療する。
  2. 入院患者は消化器外科病棟(主に B棟7階)にて診療、外来は診察室、治療室において診療研修を行う。
  3. 消化器内科、内視鏡科の診断を見学する(部長が両科の部長に依頼)
  4. 麻酔科の管理が出来る(部長が麻酔科の部長に依頼する)
  5. 定期の消化器カンファランス(毎週火曜日PM3:30-)に参加する
  6. 外来は、主治医の外来日に立ち会う(8:30‐)
  7. 手術中の麻酔管理を手伝う(麻酔科に部長が依頼)
  8. 主治医受持ち患者の術前術後の指示を主治医と伴に出す
  9. 定時手術および臨時手術に助手として参加する
  10. 病棟および外来の処置を行う
  11. 院内カンファランス・院内セミナーなどに参加する
  12. 臨牀試験において、主治医の患者説明(ICのとり方)を聞く。また臨牀試験に参加し、CRFの記入法などについて学ぶ。
  13. レセプトのチェック(適正な診療報酬請求)について主治医や医事課職員から指導を受ける。
週間Schedule

  午前 午後
手術(外来) 手術
手術 カンファランス
外来(麻酔科研修) (内科研修)
手術 切り出し
外来 (内科研修)
病棟当番 (緩和ケア研修)
日直(当直)  

指導医リスト

指導医名 職名 資格
円谷 彰 部長 外科学会認定医・専門医・指導医、消化器外科認定医
吉川 貴己 医長 外科学会認定医・専門医、消化器外科認定医・専門医、臨床腫瘍学会指導医、癌治療学会臨床試験登録医

 C.消化器外科(大腸)研修プログラム

対象

 卒後初期臨床研修医

研修目標(GIO)

 消化器癌に対する治療の上で必要な基本的知識、技能の修得。

行動目標(SBO)

 消化器癌に関して治療方針、手術適応の適切な判断が下せる。

 診断、読影について

  1. 注腸造影
  2. 大腸内視鏡
  3. 超音波内視鏡
  4. 全身CT
  5. 全身MRI
  6. 腹部超音波
  7. 腹部血管造影

 手術適応

  1. 結腸癌
  2. 直腸癌
  3. 肝転移
  4. 肺転移
  5. 骨盤内再発
  6. リンパ節転移
  7. 腹膜転移

 手術術式

  1. 結腸右半切除
  2. 横行結腸切除
  3. 結腸左半切除
  4. S状結腸切除
  5. 高位前方切除
  6. 低位前方切除
  7. 直腸切断

化学療法

  1. 術後補助療法
  2. 再発例に対する主療法

研修方法
  1. 病棟において指導医とともに入院患者の診療に参加
  2. 消化器内科とのカンファランスに参加
  3. 手術について助手参加または見学
週間スケジュール

   
病棟回診・手術・病棟回診
病棟回診・消化器内科・外科術前カンファランス・病棟次週手術計画
病棟回診・手術・手術室次週手術予定会議・手術・病棟回診
病棟回診・病理標本切り出し・病棟回診
抄読会・病棟カンファランス・手術・病棟回診・消化器アンギオ・カンファランス

指導医

指導医名 職名
森永 聡一郎 消化器外科(肝胆膵)部長
赤池 信 消化器外科(大腸)副院長
塩澤 学 消化器外科医長