
足柄上病院 麻酔科臨床研修プログラム(選択必修科目)
対象
卒後初期臨床研修、ローテイト方式
研修期間は、1ヶ月以上
研修目標(GIO)
様々な麻酔法、麻酔薬、麻酔補助薬についての薬理、また、呼吸循環を中心とした病態生理を学び、これを基として、術前、術後を含めた手術患者の麻酔と全身管理を習得する。
行動目標(SBO)
- 術前患者に不安を与えないように、麻酔に関して問診し、リスクなどについて説明して、同意を得ることができる。
- 術前患者の麻酔科学的な全身的な評価が可能で、一般的な麻酔方法が企画できる。
- 患者入室前の、麻酔器、患者監視装置の始業点検、麻酔薬の準備ができる。
- 麻酔導入、マスクによる気道確保、気管内挿管ができる。
- 麻酔中のバイタルサインが把握できる。
- 麻酔中のバイタルサインの変化に対して、処置ができる。
- 静脈確保ができる。
- 手術患者の循環動態を理解しながら、術中の輸液が適切にできる。
- 輸血療法について、その適応、血液製剤の選択、検査方法、副作用について理解し、輸血療法が実施できる。
- 胃管が挿入できる。
- 動脈カニュレーションができる。
- 静脈採血、動脈採血ができる。
- 麻酔覚醒、気管内チューブの抜去ができる。
- 腰椎穿刺、硬膜外穿刺ができる。
- 各種の吸入麻酔薬、静脈麻酔薬、麻酔補助薬、局所麻酔薬、血管拡張薬、カテコラミンの薬理作用が理解できる。
- 術中の経過を麻酔記録に正確に記載できる。
- 周術期合併症を理解し、処置ができる。
- 手術室における代表的な消毒法、滅菌法を理解できる。
- 代表的な麻酔装置、患者監視装置、人工呼吸器、輸液ポンプなどについて、その基本的な保守点検ができる。
- 酸素ボンベなどの医療用ガスの取り扱いができる。
研修方法
手術室(4室4手術台)において、麻酔科管理手術症例について指導医のもとに臨床麻酔研修を実施する。担当症例は年齢、原疾患、術式、合併症、麻酔方法、麻酔薬剤などが偏らないように週間手術予定表に基づいて選択する。
担当症例の目標としては、週5~10例とする。緊急手術については、術式、合併症にもよるが適宜担当する。
週間スケジュール
8:30~9:00 | 9:00~17:00 | |
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月 | 麻酔準備 術前検討 |
臨床麻酔実施研修 術前回診 術後回診 術後検討 |
火 | ||
水 | ||
木 | ||
金 |
麻酔科概要
- 常勤医 3名