高齢者医療のご案内

当院の専門的な取り組み 「高齢者医療の推進」

 高齢者の総合的かつ効果的な医療の推進は、病院運営の柱の一つとして位置づけられ、高齢者医療検討会議は、高齢者医療の推進を図るため平成17年7月に設置され活動を行ってきました。
 平成23年度は、高齢者医療検討会議のもとに、図1のように4つのチーム活動を実施し以下の目標達成のために活動を実施しています。

平成23年度目標
  1. 高齢者医療の質の向上
     ・疾病の回復・合併症予防
     ・患者の生活機能の回復・改善
     ・希望する場所への退院調整
  2. 下部組織の連携・統合を図り、体制を整備する

図1 高齢者医療検討会議

図1 高齢者医療検討会議

高齢者モデル病棟「スマイル」

 「スマイル」は、Smile=微笑み、Multidisciplinary=専門的多職種、Integrate=統合、Listen=傾聴、Empathy=共感から名付けられ、高齢者医療に重要なキーワードを象徴させ、医師・看護師・地域医療連携室・理学療法士・栄養士など多職種によるチーム医療を積極的に行っています。
 適切な急性期医療と評価を実施し、高齢者の入院による弊害や生活機能障害を最小限にすることを目的としています。具体的には、高齢者機能評価シートにより、高齢者の機能を客観的に把握し、スマイルカンファレンスにより、方向を見定め可能な限り入院前の状態に近づけ、患者・家族が望む場所に帰ることができるように支援しています。

褥瘡対策チーム

 院内における褥瘡対策が効果的に推進できることを目的に、活動が開始され、平成22年度に「褥瘡リンクナース会議」を高齢者医療検討会議の下部組織として位置づけ、褥瘡発生予防や早期治療に向けての活動を開始し、定着しています。
 平成23年度に皮膚排泄ケア認定看護師が誕生し専従活動を開始しました。具体的には、褥瘡回診の充実、褥瘡マニュアルの整備、体圧分散寝具を充足し、褥瘡ハイリスク加算の取得を行います。

NST(栄養サポートチーム)

 平成18年からNST活動を開始し、NST対象者を増やすためにNST依頼表や、NST検査項目を作成してきました。5年経過しNST活動の見直しを行い、平成23年度から医師が毎回回診に参加できる体制を整備し、各職種の役割の見直しや勉強会を開催し、NST加算を目指して活動を行っています。

摂食嚥下チーム活動

 高齢者の嚥下のアセスメントや嚥下の予防策が重要であり、摂食嚥下マニュアルを完成し、プログラムに基づいた嚥下訓練食も開始しています。
 平成23年度は、看護師と栄養士が東名厚木病院での研修を行い、必要な三角枕などの物品確保や口腔ケアの学習会を開催するなど活動しています。今後は、院内全体の活動に向けて組織化を図ることが課題となっています。

平成23年度の高齢者医療検討会議の活動報告会の様子

 以下の10題の演題発表があり、盛況に行われました。

  1. 当院の褥瘡の背景と今後の課題
  2. 心臓リハビリテーション
  3. 自宅退院が困難と思われた患者の退院に向けた支援
  4. 神経難病患者レスパイと入院の受け入れと現状
  5. NSTの活動について(事例紹介)
  6. 高齢者における大腿骨転子部骨折の治療法
  7. スマイル病棟患者の機能評価シートの実態
  8. 当院における嚥下造影について
  9. 高齢者看護院内認定看護師の活動報告
  10. 高齢者の術後せん妄について

平成23年度の高齢者医療検討会議の活動報告会の様子